2018年4月29日(日)山菜研修

2018年4月29日(日)山菜研修報告 リンク クリックするとPDFが開きます


2018年4月15日(日)川越散策

2018年4月15日(日) 川越の名刹散歩
参加者:10名
報告者:浅見政人

4月15日、総会前の午前中。川越育ちの池田さんの案内で川越市内の寺社と植物観察の会が10名の参加で行われました。
 JR川越駅に9時30分集合、心配された雨も上がり曇り空の中を出発しました。始めは「川越八幡宮」。成長して合体したイチョウがあることから縁結びの神社として人気があるようです。葉の裏を傷つけると茶色く変色するので文字が書けるタラヨウの木もご神木となり、多くの恋愛成就の願いが書き込まれていました。
 住宅街を歩いて「中院」に行きました。平安時代に天台宗の高僧・円仁によって建てられた由緒のある寺には静かで美しい庭があります。鐘楼門前のフゲンゾウは八重桜の園芸種だそうです。
「仙波東照宮」のエドヒガン、通称・信綱桜も立派でした。花の時期にまた訪れたいところです。
「喜多院」は家康の信頼を得た大僧正・天海により大きく発展し、今も多くの参拝客を集めています。幕府によって保護された寺林は巨木が多く、荘厳な雰囲気を作り出しています。天海僧正お手植えのコウヤマキは樹齢350年でご神木とされています。僧侶が植えたご神木って・・と思いますが、天台宗は神仏習合ですと看板に書いてありました。
「出世稲荷神社」のイチョウは樹齢650年、マンションに囲まれた町の中にこんな巨木が残っていることに驚きました。旧鏡山酒造は「小江戸蔵里」という新しい観光施設に代わりましたが、クスノキの巨木があります。ここで昼食休憩を取って、総会会場のウエスタ川越に向かいました。
池田さんの解説は、植物だけでなく川越の歴史や子どものころの風景にもふれて興味深く有意義な散策になりました。ありがとうございました。


【写真】

(川越八幡宮) 1 境内、2 縁結びのイチョウ、3 道祖神、4 タラヨウ

(中院) 5 鐘楼門、6 八重桜「フゲンゾウ」、7 山門の前で、8 タラヨウの花、9 出世観音、10 不染亭、11 本堂

(仙波東照宮) 12 本殿、13 エドヒガン、14 三つ葉葵の御紋

(喜多院) 15 慈恵堂、16 御神木、17 コウヤマキの球果、18 五百羅漢、19山門の前で

(出世稲荷神社) 20 大イチョウ、21 参道 


2018年2月5日(月)巨木研修

「巨木研修」報告
期 日:2018年2月5日(月)
場 所:岩槻城址公園
参加者:12名
                                         報告者:中村
 2月5日、今年度6回目となるFIS研修が、さいたま市岩槻区の岩月城址公園にて実施されました。

今回のテーマは「巨木」。参加者はFIS会員12名。今回の研修担当は同区在住の桂幸一氏。

 岩槻城址公園の樹木についての説明の後、巨樹の基本的な計測マニュアル(環境省自然環境局生物多様性

センター2008)の抜粋資料をもとに巨樹調査の内容、測り方の基本について解説があり、調査木の対象、

測り方、株立ちや根上がり、複雑な形をした木の測り方、また、樹種によっては幹周が3m以下でも巨樹と

されていること等について学ぶ。

 続いて、巨樹となれば、樹齢はどのくらいだろうかということで、二宮龍児会員が用意した「立木の樹齢

推定法」(著:堀大才、樹の生命第12号)をもとに樹齢の推定の仕方についても学びました。

 座学を終えた後は、園内の巨樹を実際に計測してみることとなりましたが、最初に目に入ったのは、前月

の雪の被害であろうか、直径30cm程の姿の良いアカマツが池の水面に付かんばかりに倒れ掛かっていた。

1本目の計測はクロマツ。幹周は300cm超もありました。続いてハリギリの巨樹、株立ちしたソメイヨシノ、

土塁後の斜面に生えるイヌシデの巨樹を計測。

最後に、幹周400cm、高さ20m程のケヤキを見て、園内の樹木・草本を観察しながらの巨木研修会は終了

しました。

 おまけ:「近くにキタミソウ(ゴマノハグサ科、絶滅危惧種)の群生しているところがある。」とのこと

で元荒川永代橋(末田須賀堰)に移動、キタミソウを観察することとなりましたが、残念ながら花は終わった

後。株は確認できるも花は、なかなか見つけられず。あきらめかけた頃、2~3mm程の花を1つだけ見つける

ことができました。その後、川沿いの公園で昼食をとり、散会となりました。


巨木の解説、クロマツの幹周測定、クロマツの幹周315cm、ハリギリの測定、株立ちの桜の測定、

イヌシデの測定、公園内最大の巨木・ケヤキ、キタミソウ、参加メンバー


2017年12月2日(土)ネイチャーゲーム 大宮公園

日 時:12月2日(土)9:30~12:00
場 所:大宮公園内
参加者:10名 埼玉森林インストラクター会会員7名
うらわネイチャーゲームの会2名、一般参加1名

                                          報告者 池田

  当日は雲ひとつなく晴れ渡り、ネイチャーゲームには最適な天気であった。
公園内はイチョウ、カエデなど落葉樹の紅葉した落ち葉が地面一面に敷き詰められ、黄色と赤色の見事な
グラデショーンを形成していた。
そのような中で、芳野リーダーの指導のもと、全員楽しく、ネイチャーゲームを経験することが出来た。
従来は気にすることなく見過ごしてきた落ち葉であるが、ゲームを通じ、落ち葉にもいろいろな個性が
あることに気付かされたり、どんぐりや、松ぼっくりなど自然にある身近な物を使い楽しいゲームができ
ることなど新しい発見があり、私にとって大変有意義な研修会であった。今回の研修で教わったことは、
これからの活動の中に生かせるようにしたいと思った。


【実施したネイチャーゲームの内容】

1.どんぐりジャンケン
◆3個ずつどんぐりを持ち、ジャンケンをして勝ったら相手のドングリをもらい増やしていく。

2.ジャンケン落ち葉拾い
◆ジャンケンをしながら、勝った人が種類の違う落ち葉を拾い集め、手持ちを増やしていく。

3.いろいろなテーマによる落ち葉拾い
◆リーダーがテーマを指示し、それに見合った落ち葉を各自探し、皆で鑑賞する。
 (テーマ例:おいしそうな葉っぱ、丸い葉っぱ、ふかふかした葉っぱなど)

4.落ち葉の表情

◆3個穴の開いた落ち葉を顔に見立て、様々な角度から眺め、その表情を想像してコメントをつける。

5.カモフラージュ

◆低木や草本が密に植栽された10m位の長さの場所に、前もって隠された「森の妖精(大小の松
ぼっくりに色や目玉が施されたもの)」を探すゲーム。妖精は全部で22個。

(写真)

ゲーム研修風景、大宮公園の様子①、大宮公園の様子②

どんぐりジャンケン①、どんぐりジャンケン②、ジャンケン落ち葉拾い①

ジャンケン落ち葉拾い②、テーマによる落ち葉拾い①、テーマによる落ち葉拾い②

落ち葉の表情、カモフラージュ①、カモフラージュ②


2017年10月12日(木)明治神宮の杜・新宿御苑 研修会

 参加者:9名

                                       報告者・原 芳彦

 ■コース:9時半集合  明治神宮第1鳥居→南参道(途中横道に入りながら)→大鳥居→西参道→宝物殿前で

昼食後→北参道方面へ→代々木方面→新宿御苑千駄ヶ谷門→御苑内観察→新宿門から帰路  午後2時半解散

 ■講 師:二宮靖男氏

  日本の公園の父とも言われる本多静六博士は昨年生誕150周年を迎え、改めてその偉業が見直されています

国内で数多くの公園設計に携わっていますが、その代表的な一つが明治神宮の森です。

 100年の森づくりの壮大な構想の下に大正4年から森づくりが始まり、現状を観察することは森林に関わるもの

として、大変関心もあり、大いに勉強になりました。始めに参加者の自己紹介をした後、二宮講師から本日の

観察経路と見どころの話があり、神宮の森は造成時に全国から集められた常緑広葉樹で構成されていること、

天然更新を基本とし、極力人の手を加えないので、落ち葉1枚でも森に返すようにしていることなどの説明があり

ました。

 観察ツアーの前に第1鳥居で参加者全員の写真撮影。

早速、この第1鳥居の左手のクスノキは、本多博士の生誕地である川原井村(現在の久喜市)から造成当時に移植

されたものとの説明。

 その後、第1鳥居から、左手の車道路に入るとオオアカガシの大木があります。

 アカガシの変種で、都内では希少な樹種とのこと。葉が大変大きく肉厚だそうです。

 南参道に戻って、代々木の地名の由来になったモミの木を観察。

代々この地にモミの大木があったことから代々木の地名となったそうです。現在のモミの木は戦災で消失後植栽さ

れたもの。

 参道を歩く途中で、道路わきの草花の観察もしました。また、二宮講師が側溝に面白い生き物がいるからと言う

のでみるとミミズのような生物が。

ミスジコウガイ蛭という人畜無害の生物とのこと。教えてもらわないと全く気がつきません。

 更に大鳥居の近くで、人工林の証拠とも言える5兄弟の樹木、クスノキ、スダジイ、アラカシ、シラカシ、アカ

ガシが並んで植えられているところを観察。

 西参道では、スダジイ、大きなコナラなど観察後、北池近くでは、ヤマガラ、カワセミも見つけました。  

  神宮の周辺には、イヌツゲが垣根として植栽されていましたが、現在ではところどころ取払われていました。

今回の観察で私は普段は武蔵野の雑木林で活動しているので、樹種が多く、どんぐりでも今まで現物を見る機会が

なかったものを見ることができ自分の浅学菲才が恥ずかしくなりました。

 現在の神宮の森をみると人工的に作られた森とはとても思えない豊かな森になっています。改めて本多博士の先

見の明に感心すると同時にこの自然を維持・管理することの大変さを感じました。

 明治神宮の後、新宿御苑に入りましたが、こちらは神宮の森とは対照的に大名の庭園として造成されたことから、

樹種も桜や梅、キンモクセイなど花木が多く、木の間隔も充分にとってあり、どの松の木もきれいに剪定されてい

ました。江戸時代からの庭園ということで園内には東京都の指定巨木が何本もあり貴重な場所であることも分かり

ました。

 また、ぺカン、ラクウショウ、レバノンシーダー、シリブカガシなど珍しい樹木もあり、手持ちの植物図鑑では

検索ができませんでした。

 すばらしい森の向こうに高層ビルが立ち並んでいる景色が印象的でした。

 明治神宮も新宿御苑も外国の方が多く、特に欧米系の方はガイドがついて散策していることに少しびっくりしまし

た。いまや観光コースになっているのですね。私ももう少し頻繁にきて勉強をしないといけない気持ちになりました。

 本日は、明治神宮と新宿御苑という対照的な林相を見ることで、森や林、公園を造成するときに100年先の姿を想定

し、あるいはどのような使われ方をするのかまで思いを巡らせて関わっていくことの重要性を感じました。

 今日一日大変すばらしい研修に参加できて感謝しています。宝箱のような場所でした。全行程約10キロ歩きました。

     第1鳥居前で参加者全員


2017年9月2日(土) ケヤキ研修 寄居町

 参加者:12

                                                                           報告者:佐々木 侑慥

  ケヤキ研修会は9月2日()、埼玉県寄居林業事務所において、「ケヤキのクローン増殖と遺伝特性について」を

テーマに開催されました。講師は同林業事務所・森林研究室長の原口雅人氏、当会からは12名が参加しました。

  黛会長の挨拶、岩田顧問から講師の紹介があり、原口室長からスライドにより以下のような説明がありました。

また、午後は植栽されたケヤキを見ながら現地研修を行いました。

 

<講演要旨>

 「むさしの1号」といわれる枝が立って広がらないケヤキは日高町新堀の屋敷林においてみつけられた。幹の通直な

個体は林業的な価値があり、材価が高くなる。また、玉杢(たまもく)、達磨杢、赤ケヤキなど銘木といわれるものも

調査して、優良個体の選抜を行った。これらからむさしの1号、赤ケヤキ、玉杢のケヤキなどの腋芽から培養による

クローン増殖を行った。根から萌芽した枝や不定芽を試験管の中で伸ばすもので、試験管には腋芽を伸ばす成分や、

根を出す成分の溶液を入れておくものである。

  こうした方法で、樹齢1000年といわれる高齢、希少木のクローン増殖も行った。

 カバザクラの増殖も行ったが同一品種を一度に植える危険性、危険分散も必要である。

  また、埼玉県内の天然記念物のケヤキのクローン増殖を行い、農林総合研究所内に植えたものが樹形から疑問が出て、

DNA分析を行い、一部名称の間違いを確認できた。同様にサクラの品種についても調べたところ、単一クローンの品種、

複数クローンが含まれる品種、別名だったが同一クローンだった品種などが明らかになった。

  スギやヒノキは林業種苗法で移動範囲が制限されているが、広葉樹にはその制限はない。埼玉県は全国的な緑化木の

集積地である。そこで、県内のブナの状況を調べたところ、県内にないはずの日本海側のブナの植えられている場所も

あった。また、県内の天然木タイプでも分断化や集団サイズの縮小している場所もあり、近縁種による遺伝子の劣化等が

懸念される。

 

<現地研修>

 昼食後は車で移動し、鉢形城跡の斜面でケヤキとスギの混交林(杉は伐採され、現在はケヤキだけ残っている)を見学し

ました。(写真1)同じ時期に植えられたむさしの1号でも太さの4~5倍も違う木がありそれらを見て、原口室長は、

遺伝的なものは同じでも水分、土壌、周囲の木の影響などの生理的なものから育ち方が変わってくると説明されました。

 この後はむさしの1号が植栽された国道254号線沿いに美里町周辺を車で移動しながら見学(写真2)し、研修を終えま

した。車内から樹形を見てポプラのようだなどと話し、私はイタリアで見た糸杉の枝の出方を思い出しました。 


 

2017824日(木)  シダ観察会報告 日和田山

 参加者:11

                                                                                 報告者:関谷 由紀子

   824日(水)猛暑の1日でしたが、参加者11名で、日高市にある日和田山にて

「シダ観察会」が実施されました。

  どれを見ても似たような姿で、とかく敬遠されがちなシダ類ですね。

(イネ科やスゲ属あたりも同様)

  一つ一つじっくり観察し、解説していただくとその場ではわかったような気になりますが、

  あらためて「これは?」と問われると「あれ?!なんでしたっけ?」・・・の繰り返し。

 しかし、繰り返し見ていく中で少しずつ違って見えてくるから不思議です。

 

説明: C:\Users\秀夫\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCache\Content.Outlook\MGH7RFG6\IMG_20170824_124858.jpg この日は35種類のシダを観察することができました。添付の写真はあまり見ることのない(珍しい)

「オオキジノオ」です。

  1日だけではなかなか覚えられない(見分けがつくようにはならない)ですが、高杉さんは皆さんに

解説できるようになるまで4年かかったとおっしゃっていました。やはり、積み重ねが大切のようです。

  この観察会をきっかけにシダにも目が行くようになったのは私だけではないと思います。

早速、我が家に生えるシダを調べてみました。今までは結構邪魔者であまり目を向けなかったシダですが、

 特徴や名前が分かると見え方が違ってくるので不思議です。

高杉さん、そして、この観察会を企画してくださった役員の皆さま、有意義な観察会をありがとうございまし

た。

 

テキスト ボックス: オオキジノオ

 

 

          

ホラシノブ         シシガシラ      コバノイシカグマ

 

  

ホソバカナワラビ         ミゾシダ          ウラジロ

 

シダ観察会で観察したシダ一覧 観察地:日和田山   観察日:2017.8.24
     
  シダ名 特徴
1 ヤマイタチシダ 葉は裏側に巻き込む 丸いソーラス(胞子嚢群)が内側にびっしりつく
2 イヌワラビ 庭先に多い 軸が紫がかることが多い 葉先が急に細まる ソーラスは線形でかぎ型が混じる
3 クマワラビ ソーラスが葉の先端部分につき、秋に先端部分だけ枯れる
4 ノキシノブ 単葉
5 オオバノイノモトソウ 葉軸に翼がない ソーラスは葉のふちに1列に並び、葉がソーラスを巻き込む
6 ベニシダ 目立ちの頃、葉裏の胞膜が赤い 最下羽片の第1小羽片が小さい つやがあり固い
7 フモトシダ 葉裏に毛が多い カップ状のソーラスが葉のふちにつく
8 ゼンマイ 株立ち
9 ミゾシダ 葉柄に毛が密生、膜質の鱗片がつく ソーラスに包膜がない 
10 ワラビ 1m間隔ぐらいに1本ずつ葉が離れてでる 葉の先端に切れ込みが入らない
11 ハシゴシダ 羽片基部の上側がピョンと出ている
12 ハリガネワラビ 葉柄が針金状 最下羽片が下向きのハの字になる
13 トウゴクベニシダ 最下羽片の第1小羽片が小さくなく羽片の柄がほとんどない
14 ウラジロ 裏が白い 二股に分かれた1対の羽片 そこから次の新葉が生まれる
15 ホソバカナワラビ 固くつやがある
16 オオイタチシダ ペラペラでつやがある 最下羽片の第一小羽片が大きい
17 ヤワラシダ 下部の羽片の基部が細くなる
18 ミドリヒメワラビ 羽軸に狭い翼がある
19 ホラシノブ 裂片の先端にソーラスがつく
20 コバノイシカグマ 葉の両面に毛がある 列片の端にカップ状のソーラスをつける
21 イワヒメワラビ 葉の両面に毛がある
22 リョウメンシフダ 葉の表と裏が同じよう
23 ヤマイヌワラビ 紫がかった葉軸 ソーラスは三日月形
24 ホソバイヌワラビ ムカゴがつく
25 イワガネゼンマイ 葉脈が並行で合流しない
26 イノデ 葉軸に幅広い褐色の鱗片がつく 鱗片は褐色でふちに細かい突起がある
27 オオベニシダ 羽片に柄がある
28 ホソバナライシダ 大きく見ると葉が五角形
29 オオキジノオ 珍しいシダ 胞子葉と栄養葉の形が違う(2形)
30 シシガシラ 放射状の株
31 アイアスカイノデ 鱗片が細く真ん中に黒い筋がある
32 イワガネソウ 葉裏葉脈が合流し網目状
33 テリハヤブソテツ 葉に光沢がある
34 トウゲシバ 姿は芝状 葉の基部に黄色い胞子嚢 ムカゴをつける
35 サイゴクベニシダ 中軸に細かい鱗片がつく 葉は厚く最下小羽片の両端が耳状に膨らむ

 


2017年6月3日(土)  薬草研修会 東京薬科大学

 

薬草研修会

 

報告:小林 愼吾

 

 

 

 ■日時:2017年6月3日(土)

 ■場所:東京薬科大学(公開講座と見学会)薬用植物園見学

 ■日程:園内観察~学生食堂で昼食~公開講座参加~終了後解散

 ■公開講座:①「アロマセラピー精油と痛みの軽減への可能性」勝山 壮先生

       ②「薬草と毒草(2)」東京薬科大学 三宅克典先生

 ■参加者:16名

 6月3日(土)、東京薬科大学の公開講座に参加。併せて薬用植物園を見学させていただきました。

 東京薬科大学の薬用植物園は、思いの外広く樹木や薬草にしっかりガイド版がついていてわかりやすく勉強になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 薬草園では、先輩方のお話が大変参考になりました。特にカンアオイと思って見たものが、

実はタマノカンアオイだとのこと。あらためて同定の難しさを痛感しました。

 

 

  

また、サンシュユは、葉の裏面の主脈の基部に毛が密生しわかりやすいことなど興味深い話を

たくさんお聞きしました。

 

 

 

 

 お昼の時間になり、もう少し薬草園を見学したかったのですが、午後の公開講座に備え、学食で昼食をいただきました。

 公開講座は、勝山先生の「アロマセラピー精油と痛みの軽減への可能性」と三宅先生の「薬草と毒草(2)」の2本立て。難しい単語もありましたが、実験の苦労話なども交えながらわかりやすく説明していただき、楽しく拝聴いたしました。

 

 午前の薬草園での観察、学食での昼食、午後は専門の先生による公開講座と大変有意義な1日を過ごさせていただきました。

 

ボリジ

 

 

 

 

 

 

 

オオハンゲ

 

 

 

 

セイヨウナツユキソウ 

 

 

 

 

 

 

 

ワタチョロギ

 

 

 

 

 

ジャーマンカモミール

 

 

 

 


2017年4月29日(土)山菜研修

山菜研修

                                                                                                                                                                                                          報告;青柳 徹

 綺麗な新緑の景色に見とれていると暫くして車は山の中に入る。特に看板も何も無い場所に停車したので、初めての私は一瞬

戸惑うが、先発隊の方が荷物運びを手伝う為に待機しているのを見て、此処が「埼玉インストラクターの森」なのだと気付く。

 平日はサラリーマン。土日祭日は子ども会等の青少年育成ボランティアを行っている私は、なかなか参加出来ずにいたが、

埼玉森林インストラクター会に入会して3年目にして始めて総会以外の行事に参加することが出来た。

 4月29日 参加者15名。麓のせせらぎホール駐車場に9:00集合。そこから数台の乗用車へ分乗して研修場所の「埼玉森林インストラクターの森」に着いた。

 「埼玉森林インストラクターの森」は、地主様より長期間借用している研修等に使用している場所で、近くの荻が丘小学校の児童達に植林体験をしてもらう事業等も行っているとの事。

先発隊の方々が既に準備を整えており、全員の簡単な自己紹介を終えると、早速山菜や野草等を採取しに行く。

 私は、ある程度は机上で予習をしたものの、そんなものがフィールドで役立つ筈も無く、ドクダミとモミジガサぐらいしか判らなかった。あとは柔らかそうなものを採取し、同定してもらう事とした。

 30分間程で再度集合し参加者が採取した多種多様な植物の同定を行う。一つ一つの種を同定するのであるが、薀蓄や経験談などの話も出て、約47種の同定に2時間以上かかったような気がする。例えば山登りでも個々の草木に引っかかり100m進むのに30分くらいかかる事のある研究者の気質を感じる。

 諸先輩方が作ったテーブルに天麩羅用とおひたし用、食べない種に整理して並べた時は既に12時を回っていた。天麩羅班とおひたし班に分かれて調理開始。この日はカタクリの差し入れがあり、カタクリもおひたしにする。ワサビは、サッと茹でた後、タッパに入れて振っていた。通常は揉むとの事だが、密閉する事により辛味が出る。人が求めるワサビの香味は、ワサビにとっては、揉まれたり密閉される事に対する防衛手段。つまり悲鳴なのであるが・・・。

 さすがにベテランの先輩方、手際も良く、程なくテーブルに料理が並ぶ。ノンアルコールビールの差し入れもあり、全員で乾杯して試食する。

 カタクリは知識ばかりで、実際に食べたのは初めてだった。関東では貴重な植物であり、ここまで育つのに7~8年かかる。7~8年間の光合成によって蓄えられた栄養を食べると思うと、なんだか元気になれる気がする。

 ワサビも特有の香りと味で、とても美味しい。

  天麩羅にした種については、微妙な味の差異はあるものの、野草の自己主張はあまり無いように感じた。みなサクサクで天麩羅を揚げた方の腕のお陰であろう。

 おひたしは、全体的には苦味と酸味が主な基本味。辛味も添えられ、まるで人生の如し。

この後、モミジガサ、ユキノシタ、ハルジョオンを天麩羅蕎麦用に追加採取する。1~2年前に植菌していた椎茸も直径10cm以上に大きく育っており、これも採取して出汁としたり天麩羅に揚げて山菜天麩羅蕎麦が完成。

  薬味にサンショウやミツバを刻んで入れたが、とても美味しい。今後、蕎麦を食べる時は普段からサンショウを入れようかと思った。

  最初は皆さん、黙々と食べていたが、食べ終わる頃になると雑談が始まる。新米会員の私にとって、博覧彊記な先輩方の雑談は貴重な情報源で、大変勉強になった。

  15時頃には雨が降るかもしれないとの事で、デッキ作りと後片付けを急ぎ、来た時と同じ様に乗用車に分乗して麓へ向かった。

 中毒事故の危険もある山菜取りではある。しっかりと同定出来る目を養い、勉強して行きたいと思う。採取している時「まずは、食べてはいけない物をしっかり学びなさい。」と何気ないアドバイスを頂き、学ぶ糸口を得た。また折角の今回の研修を一暴十寒とせぬ様、まずは復習を・・・と書いて、ふっと気付いたのだが、このレポートを命じられたのも、そういう意味だったのかもしれない。

 あらためて、有難う御座いました。

 

※食べてみた山菜

 

種名

科名

特徴

調理方法

部位

個人的感想

モミジガサ

キク

長い葉柄を持ち茎を抱かない。葉はもみじ状に裂け表面は無毛、裏面に絹毛。高さ6080cm

おひたし

芽出しの頃の葉は山菜とされるが、今回は生育した物を食べた。青臭さが僅かに残るが苦味は少ない。

コバギボウシ

キジカクシ

葉は根生葉で披針形、葉柄が付く。オオバギボウシより小さい。有毒のバイケイソウ(ユリ科)と似るので注意

シャキシャキ感が酢味噌と合う。

ヤブレガサ

キク

長い葉柄を持ち茎を抱く。

葉は裂片に掌状深裂し、縁に不揃いな鋸歯

山菜としては芽出しの頃。今回は生育した物を食べた。

苦味とサッパリ感

ワサビ

アブラナ

強い刺激性の香味

葉もワサビの香味。

ウシハコベ

ナデシコ

ハコベより大型。葉は対生。

上部は葉柄が無く、下部にはある。

ハコベは春の七草。ウシハコベはそれに入らない。

口に入れたとき苦味があるがすぐに消えた。

シロヨメナ

キク

ヨメナに似ていて花が白い。

葉先が尖りすべすべしている。葉の基部は茎を抱かない。

苦味とサッパリ感

ミヤマハコベ

ナデシコ

葉は対生。茎に二列の毛

苦味は少ない

サンショウ

ミカン

葉は互生。奇数羽状複葉、小葉は楕円で鋸歯状

薬味

葉も充分薬味になる。

ミツバ

セリ

葉は互生。先が尖る重鋸歯のある卵形。3枚複葉

サッパリ感

モミジガサ

キク

長い葉柄を持ち茎を抱かない。葉はもみじ状に裂け表面は無毛、裏面に絹毛。高さ6080cm

天麩羅

おひたしでも食べたが、天麩羅にして蕎麦にのせた。

自己主張は少なく春菊天の様な味わい。

ウバユリ

 

ユリ

輪生状に卵状心形の葉をつける。葉柄は長く基部が太い。

茎は中空で無毛。

春菊天の様な味わい。

フジ

マメ

ノダフジは右巻き、ヤマフジは左巻き。採取した葉だけでは同定困難

天麩羅

サッパリ感のある食感。

ハルジオン

キク

ヒメジョオンと良く似るが、ハルジオンの茎は中空

春菊そのものの様。

薬効もあるらしい。

アオカラムシ

イラクサ

互生する葉の縁に細かい鋸歯、細かいシワがあり、艶がない。葉の裏が白くない緑の物をアオカラムシという。

シソの天麩羅の様。

ドクダミ

ドクダミ

強い臭気とハート形の葉。

十薬の生薬名の通り、薬効が有名

天麩羅にすると臭気は和らぎ、若干香りが残る程度。

イタドリ

タデ

茎は中空。三角状の葉を互生する。

サッパリとした酸味がある。

カキオドシ

シソ

長い葉柄をもち、睡蓮の様な円形状、シワがあり柔らかい

風味の少ないシソといった食感。

コアジサイ

ユキノシタ

(アジサイ)

葉は葉柄をもち、対生する。

装飾花がなく両性花のみ。

爽やかな食感

コクサギ

ミカン

葉序が独特。左右に2対づつ互生する様に見える。実際は螺旋状に付き、左右に向かう。

天麩羅にすると個性的な風味はあまり感じない。

イタヤカエデ

カエデ

葉は対生し、7,9裂で全縁

長い葉柄をもつ

爽やかな風味

 

 

 

  • 採取した植物

 

種名

科名

特徴

コメント

ジャニンジン

アブラナ

葉は互生し奇数羽状複葉。小葉は鋸歯を持ち、葉柄基部に耳片を持つ

食べられるかどうかは未確認。

蛇が食べる人参が名の由来ではあるが、蛇が食べるかも不明。

ニワウルシ

ニガキ

葉は羽状複葉を互生する。

小葉の基部に花外蜜腺がある。

シンジュサン()の食樹であるが、人が食べられるかどうかは未確認。

ムラサキケマン

ケシ

葉は23回3出複葉。先端が丸く丸い鋸歯。薄く柔らかくて艶がない。

全草にプロトピンを含み有毒。嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺を引起す。

山菜のシャクに葉が似ているので注意

ミヤマキケマン

ケシ

葉は12回羽状複葉。小葉はさらに深裂。

有毒植物

タチタネツケバナ

アブラナ

羽状複葉。葉は薄く細い。オオバタネツケバナは葉に肉厚感があり、小葉が大きい。

ナズナと間違えられ易いが、毒は無く実害はないらしい。

オニタビラコ

キク

葉はロゼット状に付く。羽状複葉で先端の小葉が丸い。

ホトケノザ(コオニタビラコ)と間違われることがあるが、実害は無い。

アケビ

アケビ

葉は互生し楕円の小葉の掌状複葉。

果実や新芽は山菜料理として親しまれている。蔓、葉、根、果実は薬草としての効果もある。

ナツツバキ

ツバキ

葉は互生。倒卵形~楕円形。縁は小さな鋸歯。表面は無毛、裏面絹毛。

食べられるかどうかは未確認

フジウツギ

フジウツギ

葉は対生。裏面に淡緑色星状毛散生。葉柄基部に托葉状の付属体

枝葉は有毒。砕いて水の中に入れると魚が浮く事から「酔魚草」とも言う。

アブラチャン

クスノキ

葉は互生。薄く全縁で先が尖る。

葉柄は赤みを帯びる

種子から油を採るが、食用ではなく、灯明用等に使用。

葉などの食用は未確認。

キツネノボタン

キンポウゲ

別名;コンペイトウグサ

根生葉は葉柄が長く、3出複葉で小葉に切れ込みがある。茎生葉は上の方が葉柄が短く、互生する。

有毒植物。

食べると口腔炎や消化器の炎症を起こす。茎葉の汁は皮膚につくとカブレを起こす。セリと誤認した事故事例アリ。

ゼンマイ

ゼンマイ

新芽は渦巻状で綿毛に覆われるが

成長すると毛は無くなる。

葉は2回羽状複葉

食用となるが、灰汁抜きや天日干しなど、下処理が必要。

ヤブデマリ

スイカズラ

葉は対生し10cm程の楕円形。先端は尖り全縁。

同じ属のガマズミの実は果実酒として利用されるが、ガマズミの実は食用には適さない。葉の食用は未確認。

ヤマボウシ

ミズキ

葉は対生し卵円形で全縁。葉裏に毛があり、ハナミズキと区別できる。

果実は甘く美味しいが、葉は未確認。

ツルニンジン

キキョウ

根が高麗人参に似ることからこの名がついた。釣鐘状の花冠が特徴的。

朝鮮ではトドックと呼ばれる山菜で根や若芽を食べる。

ウワミズザクラ

バラ

葉は楕円形で先が細り鋸歯がある。白い総状花序が特徴

若い花穂と未熟な実を塩漬けにした杏仁子が食用とされる。熟した黒い実は果実酒に使われる。

クサイチゴ

バラ

背丈が低く草本のようだが、実は木本。葉は奇数羽状複葉で、3小葉と5小葉。茎に棘がある。

果実は食用となるが、葉は未確認。

マムシグサ

サトイモ

雌雄異株。雄株の苞は下に穴があるが、雌株の苞には穴がなく、ハエを閉じ込める。雄株でハエに充分花粉をつけ、雌株で最後まで受粉する為。

全草に毒性あり。特に球根の毒性が強い。その汁に触れると炎症を起こし、食すと口から喉に激痛。下痢、嘔吐、心臓麻痺といった症状が現れ、死亡する危険もある。

ミズヒキ

タデ

葉は広い楕円形で先端が尖る。

時季により鼻緒の様な模様がでる。

全草を乾燥させた物は竜牙草と呼ばれる漢方薬。若芽や若葉は食べられる。

ガクウツギ

ユキノシタ

葉は対生。楕円状で葉先が尾状に尖る。表面は光沢がある。

食べられるかは未確認。

 

マツカゼソウ

ミカン

33出羽状複葉で、小葉の大きさは不揃い。葉先は丸く、基部はくさび形

食べられるかは未確認。

メグスリノキ

ムクロジ

雌雄異株。葉は複葉

和名は樹皮を煎じた汁を目薬として使用したことに由来。

乾燥させた枝葉を煎じて飲むと薬効があるとの事。

アカネ

アカネ

蔓性。茎は四角く細かい逆棘。

葉は葉柄が長く先端が尖る。

托葉と偽輪生するが、実際は対生。

染料として利用するが、食べられるかどうかは未確認。

タケニグサ

ケシ

キクの葉の様な切れ込みがあり、葉裏は白っぽい。

有毒。皮膚病や虫刺されに使われた事もあるが、かえってかぶれる事もあり危険。

キバナアキギリ

シソ

茎は四角。葉の葉柄が長く、葉の基部が横に広がる。

食べられるかは未確認。

コチャルメルソウ

ユキノシタ

葉は根生し、葉柄は長い。葉縁は浅く裂けて不揃いの鋸歯

食べた人によると、美味くもなく不味くもなく、特に特徴は無いとの事。

 

 

 


2017年3月12日 森林インストラクターの森で「土壌研修」 

                                               飯塚 明

 3月12日、久々に埼玉インストラクター会の森づくりに参加しました。自宅秩父よりまだ残雪の定峰峠を超えて、

9時都幾川村のせせらぎ会館に集合。全部で13名の参加だそうで、暖かな雰囲気で車に同乗させて頂き現地へ10分

程で到着。はじめウッドデッキを作る材木を運んだり、キノコのコマ打ちをしたりしました。コナラ、タブ、アカ

メガシワのホダ木にキノコ3種の菌を打ち込みました。電動ドリルや、駒打ち用のカナヅチを握りしめ8・5ミリの

穴を開け、駒(菌)を打ち込みます。500個の駒の入った袋が1500円で地方のホームセンターで売っているそうです。

1年半寝かせて来年の秋の収穫が楽しみです。駒打ち初体験でした! 

 

 11時より「土壌研修」でヒノキ林の斜面に掘った大きな四角い穴に集合、土の層が見えます。講師は森林インスト

ラクターの仲間で「土壌」専門家の森永直也さんです。まず、「森林土壌の分類体系」です。土の種類は気候や、

火山など他要因で成立する。そのうち日本の土の71%は「褐色森林土 B」で、このインストラクターの森のヒノキ

林も「褐色森林土 B」でした。次に実物の土の層を見て、「土壌断面層位の模式図」の学習です。土の層のでき方

は植生とも関連してとても大切なことだと、詳しく丁寧に説明してもらいました。たとえば、落葉を含むAo層がある

のが健全な土だが、ここはヒノキ造林地では健全な土ではなくなっている理由の説明がありました。「関東ローム層

とは何か」などいろいろ質問がでて、良い研修会でした。(私には知識理解が充分なくて申し訳なかったですが、

「土壌」のことを理論的に考える良い機会でした。)最後に講師より大切なことは、「土は固形物だけではなく、

他の要素が半分以上含まれる」「それは水と空気でそこで生物が命を育む土台だ。」と聞きました。なるほど~と

思いました。

 

 昼食は高杉さんが豚汁をみんなの分用意してくれて温かく美味しく頂きました。午後は、イタヤカエデの樹液採取

の状況を見たり、森に作っているウッドデッキの杭打ち(一級建築士の方もいるそうです。)を見たり、駒打ちの

残りをしたりして、最後に黛会長がユリワサビの花を見せてくれました。2時には解散でした。ありがとうございま

した。